ダダめも

思いついたことをまとめる

オンラインバックアップを考える

データが消えたぞ……どうしよう

うっかりミスで過去に撮影した写真フォルダ 480GBほどがすっかりさっぱり綺麗に消えてしまいました。 原因は一週間ほど前にデータの整理をしていた時で、おそらく別のフォルダと一緒に誤操作で消してしまったのではないかと思います。 消して数日経ってる上、その後もいろいろ書き込みを行っているので復旧はかなり難しいと判断しました。

幸い一年前(!)のバックアップがあったのと、過去一年はほとんど写真を追加してなかったので最終的な被害は軽微に留まりました。

メジャーどころしか試していませんが、自分が実際に触ってみたもののメモです。

バックアップ環境どうしよう?

数年に一度バックアップ環境を考え治すのですが、コレといったものがいまだにありません。 今まで試したのはこのへん。

Acronis TrueImageHome

高機能でユーザーも多いけど、サポートやナレッジベースは全て英語。 アップデートのたびにUIが変わるので使いにくい。

Acronis TrueImageHome

EaseUS Todo Backup

UIはわかりやすい。 過去のバックアップから任意の日を切り出した完全バックアップが作れなかったのでやめました。 出来るのかもしれないけど。

EaseUS Todo Backup Free

そもそも……

そもそもなんで一年前のバックアップしか残っていなかったかというと、バックアップ先のドライブが満杯になって交換をさぼっていたからなんですね。

満杯になったぞ > 差分バックアップを結合して切り出そう > 切り出し先が無いぞ > そのうちHDD買います > 一年経過

バックアップあるあるですね。

オンラインバックアップってどうなの?

ローカルだと容量追加が面倒くさい。あと地震、火事とかあったらバックアップごと死んじゃいます。 だったらより信頼度の高いオンラインバックアップに移行しちゃおうか−。 堕落街道と時代の最先端を突っ走りたくなるのは当然ですよね。

自分が試したのはこのへん。金額は1TB契約のものです。

Acronis TrueImageCloud

年間9,980円の維持費で容量制限ナシは悪くないと思った。 TrueImageHome2016にアップデートしたら1か月間のお試しが出来たので使ってみました。 転送速度は48時間かけて 152GB。1時間で3GBはちょっと遅いんじゃないかなー。贅沢ですか?

Microsoft OneDrive(Office365 solo)

年額12,744円でOfficeアプリが使えて1TBというちょっとお得な価格。 以前から相方との写真共有に使ってます。OneDriveは写真共有サービスとしては実に優秀です。 Office365に契約すると1TBもらえるので使わない手はない。 じゃあ実作業のバックアップにも使えるかと思ったら

  • 長いパスが使えない(node_modulesとか深いし長いから転送できなかった)
  • シンボリックリンクが使えない(複数の外部HDDのものが同期できない)

Google Drive

月額9.99ドル。年額で119.88ドル(14,500円くらい) スプレッドシートとか受け渡し用とか色々突っ込んでるので、作業用とは切り離しておきたいので対象から外しました。 まぁ専用アカウント作ればいい気もしますが。 シンボリックリンクは使えます。

Dropbox

年額12,000円。 ストレージ同期サービスの開祖とも言える存在。 こちらもシンボリックリンクが使えるので外部HDDのデータも同期できます。 何のかんの行って便利だなーと思う。

簡単なまとめ

TrueImageCloud OneDrive GoogleDrive Dropbox
年額 9,980円 12,744円 119.88ドル(約14,500円) 12,000円
タイプ 定期バックアップ 同期型 同期型 同期型
シンボリックリンク × ×
備考 長いパスが扱えない

長いパスを扱う人じゃなければ Microsoft Officeが使える OneDriveはオススメできます。 自分はフレームワーク系とか、node.js系とかで長くて深いパスが多いので候補から外しました。

うーん、自分の用途だとDropboxかなぁ……。 結局コレってサービスがない。

番外編:Google Cloud Storage

「作業が完了して2年以上経ったけど、消すことはできない」といったデータは Google Cloud Storage Nearlineに入れています。

https://cloud.google.com/storage-nearline/?hl=ja&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=2015-q1-cloud-japac-jp-storage-bkws-freetrial-jap&utm_term=google%20cloud%20storage%20nearline&gclid=Cj0KEQiA1dWyBRDqiJye6LjkhfIBEiQAw06ITl5pam125lB4yjEwOVcLQscZ18R4veKPSYl0SBuL80EaAgvS8P8HAQcloud.google.com

これはコールドストレージのサービスです。 PCに接続されているHDDのように、常に接続されてアクセス可能なものをホットストレージ、 DVD-Rやテープのように必要に応じて取り出すものをコールドストレージと言います。たぶん。

従来のコールドストレージはアクセスを要求すると数分〜1時間かかってたんですが、Googleはそれを3秒に縮めたんですね。

料金は1GB=1セント

上に書いたように、もう使わないけど残しておきたいデータを保存するのに使います。まさにDVD-R感覚ですね。 そして料金は従量制で、1GB=1セント/月。 1TBだと月額10ドル(約1,200円)。年額14,700円です。

こう書くと高いですが、500GBしか使わないなら他のサービスを使うよりも安く抑えられます。

用途別に使い分けよう

Dropbox、OneDrive、GoogleDriveなどの同期型はうっかりミスで削除しちゃった時が大変。

TrueImageCloudなどの定期型はうっかり削除が防げるけど(そもそもそのためのバックアップ)リアルタイムな編集には不向き。

Google CloudStorageNearlineはそもそも塩漬け用。

結局こんな感じに使い分けようかなーと考えてます。

GoogleDrive
他人との共有前提。仕事相手との受け渡し用。Googleスプレッドシート用。
OneDrive
相方との写真共有専用。
Dropbox
リアルタイムな保存用。作業ドライブまるごと。
TrueImageCloud
デイリーバックアップ
TrueImageHome2016
月に一度の完全バックアップ

オンラインバックアップといえば「Backblaze」も気になってます。どうなんだろう?

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