iCloudフォトライブラリを使う人はMacの写真アプリで写真を管理しないほうが良い理由
iCloudフォトライブラリは便利なサービス
2015年4月、iOS 8.1から搭載された新機能「iCloudフォトライブラリ」ですが、これは一見とても便利なサービスです。
特徴としては下記のようなものです。
iCloudフォトライブラリのメリット
- 撮影した写真をiCloudサーバーに自動でアップロードしてくれる
- iPhone端末内にはメタデータだけが保存されるので大幅な容量削減になる
- iPad / Mac など他の端末からも閲覧できるようになる
- 保存期間は半永久
- 保存枚数無制限
- 動画もアップできる
iCloudフォトライブラリのデメリット
- iCloudの空き容量が足りなくなるとアップロードできない
- 飛行機の中などネットワーク環境が無い状態ではサムネイルしか見れない
飛行機の中で写真を見たいと思っても高解像度のものは見れません。
これは結構困ります。
iCloudフォトライブラリは課金ユーザーしか相手にしていないサービス
上に書いたようにとても便利に見えるサービスですが、全ては容量次第です。
2015年12月現在、iCloudの価格は下記のようになっています。
5GB | 無料 |
---|---|
50GB | 130円 |
200GB | 400円 |
1TB | 1,300円 |
写真だけでも5GBなんてあっという間。動画をよく撮る人なら2年もあれば200GBも一杯になるのではないでしょうか。
実際に容量が足りなくなるとどうなるのかはこちらの記事が詳しいです。
≫iCloudフォトライブラリの落とし穴と写真管理 | CopyTrans Blog
Macの写真アプリとiCloudフォトライブラリ
OSX Yosemiteから iPhotoに代わり新たに「写真」というアプリが標準搭載されました。
これはiOSの写真アプリとほぼ同じ操作系と、上位互換の機能を持っており、もちろんiCloudフォトライブラリにも対応しています。
そしてiCloudフォトライブラリに対応しているということは、
Macから追加した写真もiCloudフォトライブラリにアップロードされる
ということです。
Macで管理する写真はiPhoneで撮影したものだけじゃない
僕の母親がそうなのですが、旅行の時はコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)も持ち歩きます。
iPhoneよりも撮りやすいのでかなりの枚数を撮っています。
コンデジで撮影したものは写真アプリで管理しているので、当然iCloudフォトライブラリに集約されます。
「iCloudが一杯ってエラーが表示されるんだけど」と質問される未来
これは仮定ですが、僕の母親にiCloudフォトライブラリを使わせたとします。
そうすると下記のような質問が即座に来るでしょう。
解決策として一番簡単なのは「課金して容量増やすこと」なのですが、ごく一般的な主婦なら削れる金は削りたいものです。
iPhoneから全部の写真を削除するハメになる
お金が払えないなら iCloudフォトライブラリを停止することになります。
停止するとiCloudフォトライブラリから全データをiPhoneにダウンロードするか、端末から削除するかを選べます。
出典:
iCloudフォトライブラリの落とし穴と写真管理 | CopyTrans Blog
しかしiPhoneにそんな容量はないので、泣く泣く削除するハメになります。
そしてMacから改めて写真をiPhoneに転送することになるのです。
結論① iCloudフォトライブラリを最初から使わない
一番簡単なのはこれです。
iPhoneからMacへの写真転送はUSB接続で行い、従来通りに写真アプリで管理をさせます。
結論② 別のアプリで写真管理させる
iCloudフォトライブラリはiPhoneの写真を自動的に取り込むサービスと割り切って使います。
時間の経った写真や、iPhone内に残しておきたい写真はそのままに。
それ以外の写真は別の場所にコピーし、iCloudフォトライブラリからは削除をします。
コピーした写真の管理は何か別のアプリを使います。
僕が選んだ結論
今回書いたような理由から、
僕の母親にはiCloudフォトライブラリは使わせず、
自分自身はiCloudフォトライブラリは新着のみ残し、写真管理は別アプリ(Lightroom)という方法で行きたいと思います。